宮古島まもる君について
全国各地には「ゆるキャラ」が存在しています。
誰からも愛されるような可愛らしいキャラクターもいれば、一癖も二癖もあるキャラクターまで、その種類は様々です。
沖縄本島から南西に約300kmの場所にある宮古島にも、地元から愛され、今や全国でも知られるようになったご当地キャラがいます。それは、「宮古島まもる君」です。
今回はカルト的人気を持つ宮古島まもる君についてご紹介していきましょう。
宮古島まもる君とは?
そもそも宮古島まもる君とはどういったキャラクターなのでしょうか?
宮古島まもる君は、沖縄県宮古島警察署が設置した警察官型の人形を指します。
真っ白な肌に太い眉毛、真夏でも長袖の警察制服とヘルメットを着用している姿の宮古島まもる君が島内の道端でもよく見られます。
2016年時点で19基ものまもる君が設置されており、設定として全員が兄弟であることも分かっています。
宮古島まもる君が誕生したのは1996年のことで、交通安全協会によって5基が島内に設置されました。
その2年後には15基、さらに宮古空港や伊良部島にも1基設置されています。
ただし、残念ながらまもる君を作っていた工場が閉鎖されてしまったことから、新しいまもる君を作れなくなってしまいました。
もしかすると、今後はまもる君の新しい姿が見られなくなってしまうかもしれません。
なお、宮古島まもる君には2歳下の妹・まる子ちゃんもいます。
唯一の女子型で、宮古島警察署の入り口に設置されています。
何とまもる君とまる子には特別住民票も発行されており、まる子ちゃんの隣に展示されているので、もし宮古島警察署へまる子ちゃんを見に行った時は住民票もチェックしてみましょう。
宮古島まもる君が人気の理由とは?
お世辞にも「可愛い」「かっこいい」とは言えませんが、なぜ宮古島まもる君は全国各地に知られるようになり、人気を博しているのでしょうか?
・キモカワ系であること
宮古島まもる君が人気なのは、やはりちょっと怖い顔付きでしょう。
真っ白な肌に妙に凹凸がリアルな顔なので、子どもが見たら泣いてしまうかもしれません。
しかし、この「キモい」感じが受けているのです。
いわゆるキモカワ系はゆるキャラでも人気の部類に入ります。
例えば、「にしこくん」というゆるキャラは国分寺跡から発見された“あぶみ瓦”がモチーフになっており、タイヤのような頭に可愛らしい動物のような顔が描かれているのですが、そこからにょきっとリアルな脚が生えています。
リアルな脚が入ることで絶妙なキモさを醸し出しており、人気に火が付いたのです。
桂浜水族館のマスコットキャラクターとしておなじみの「おとどちゃん」もちょっとリアルな歯や大きく開いた口、なぜかFカップで大好物はイケメンという、かなり濃いめのキャラクターです。
愛知県岡崎市の非公式キャラクターとして知られる「オカザえもん」もかなりシュールな見た目をしています。“岡”という漢字が顔になっており、胸には“崎”の文字が大きく記されています。
2012年に開催された「岡崎アート&ジャズ」で斉と公平太がイラストで発表し、そこから抜け出してイベントやライブに出始めたと言われています。
なぜかバツイチという設定で、オカザえもんJr.という子どももいるようです。
非常にシュールなキャラクターですが、非常に人気があり、2020年に入ってからは商品のスーパーアドバイザーに就任し、WEBCMにも出演を果たしています。
このように、ゆるキャラのキモカワ系は何となく怖かったり、シュールな顔付きだったりしていますが、段々とそれが馴染み、愛着を持ちやすくなるのです。
可愛いゆるキャラはたくさんいますが、その中で存在感を放つキモカワ系だからこそ人気が出やすいのではないでしょうか?
・コンプリートしたくなる
もう一つ、宮古島まもる君が人気を博している理由があります。
それは、宮古島党内に何体も存在しているということです。
先ほどもご紹介したように、伊良部や多良間に出張しているまもる君も含めると、全部で19体が存在しています。
その19体はそれぞれ顔つきが若干異なります。
例えば、宮古島空港ロビーに設置されている“いたる君”は、目の中に光があり、少し可愛らしい顔つきをしています。
池間大橋へ向かう道中に設置されている“すすむ君”は、ヘルメットに緑色のラインが入っており、他の兄弟と見分けが付きやすいです。
顔の凹凸は少なめで、遠くを見つめているような眼差しが特徴的となっています。
このように、19体はそれぞれ同じように見えて若干の違いがあるのです。
宮古島へ観光に来ると至る所でまもる君の兄弟を発見できます。
宮古島を回りながら、まもる君の兄弟をコンプリートすることも可能です。
コンプリートすれば何かが貰えるというわけでもありませんが、全員の顔がどのように違うのか見比べることもできるので、宮古島へ足を運んだ際にはぜひコンプリートしてみてください。
宮古島まもる君はグッズも大人気
宮古島まもる君はグッズ展開もされており、お土産としても人気を集めています。
どのようなグッズがあるのか、一部をご紹介しましょう。
・ステッカー
宮古島まもる君のお土産の中でもステッカー類は豊富な種類を取り揃えています。
特に“Safty Drive”と書かれたステッカーには、切り絵風のまもる君と宮古島が描かれており、ちょっとかっこいいデザインに仕上がっています。
交通安全のお守りとして、小さなステッカーをプレゼントするのもおすすめでしょう。
・プリントクッキー
宮古島まもる君のプリントクッキーは、職場や学校などバラマキにピッタリなお土産です。
パッケージのデザインもさることながら、クッキー1枚1枚にもちゃんとまもる君デザインが描かれています。
クッキー自体も素朴で美味しいクッキーに仕上がっているので、ぜひ買ってみてください。
・泡盛
沖縄のお酒と言えば、オリオンビールやハブ酒、そして「泡盛」です。
宮古島にも泡盛を作っている酒造所があります。
宮古島の酒造所の中でも特に代表的な存在・多良川では、ボトルを宮古島まもる君の形にした泡盛を販売しています。
中身は普通に美味しい泡盛ですが、いかんせんボトルがそのまままもる君の姿をしているので、初めて見た人は驚くこと間違いありません。
飲み終わった後もフィギュアとして楽しめるのでおすすめです。
リアルまもる君も登場!
実は宮古島まもる君には「リアルまもる君」というキャラクターも存在します。
宮古島まもる君と同じ見た目をしていますが、れっきとした人間です。
リアルまもる君は主にスポーツ大会へ参加しており、宮古島や沖縄の観光誘客を図ることを目的に活動しているようです。
2011年にツールド宮古島の100kmサイクリングにママチャリで完走するという鮮烈なデビューを果たしてからは、数多くのイベントに参加しており、2018年には公式で宮古島大使に就任しました。
さらに、2020年には東京オリンピックの聖火ランナーにも内定しています。
また、バスツアーに限定で同行してくれるイベントも開催されたり、メディアでも取り上げられたりしているので、注目度は必至です。
今後もリアルまもる君の動向に注目してみましょう。
今回は宮古島まもる君についてご紹介してきました。
まもる君は宮古島の交通安全を守っているキャラクターですが、今では全国各地に認知され、その人気はますます上がってきています。
今後もし宮古島へ旅行する機会があれば、ぜひ島内にいるまもる君の兄弟に会いに行ってみてはいかがでしょうか?
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