オウケイウェイヴ元社長に反社との繋がり!?黒い影の噂を調査!
オウケイウェイヴは、日本初の最大級Q&Aサイトとして利用者も多いサイトです。
そんな人気質問サイトの運営元である株式会社オウケイウェイヴが2022年4月に投資詐欺の被害に遭ったことを明らかしました。
詐欺被害の概要は、Raging Bull合同会社という投資会社に運用を委託していた資金がじつは運用されていなかったというもの。
オウケイウェイヴが預けていた資金は、他の出資者への支払いに回されていたのです。そして、預けた資金は運用されることなく、Raging Bull合同会社は倒産。
これは、「ポンジ・スキーム」と呼ばれる投資詐欺の1つとなり、破綻・破産することを前提に資金を騙し取る手口です。
Raging Bull合同会社が破産したことにより、オウケイウェイヴが預けていた資産と利益分とされる合計49億3300万円を損失する被害に遭ったといいます。
オウケイウェイヴは今後、以下の対策を実施するとしています。
■法令遵守の意識の保持
■特定の人物に対する先入観に流されないための対策
■取締役相互間の監督の強化
■取締役会の調査不足の改善
■ガバナンス体制の根本的な改善・再構築
■内部統制部門の強化
新代表取締役社長に杉浦 元氏が就任
こうした対策を実施するにあたり、杉浦元(すぎうら はじめ)氏が2022年8月25日付けでオウケイウェイヴ社の新代表取締役に就任しました。
杉浦氏は就任にあたり、以下のコメントを出しています。
「現在当社は非常に苦しい状況にあると認識しております。それを乗り越え、再生していくためには、株主様、取引先の皆様、従業員など当社のステークホルダーの皆様の協力が必要です。
そのためには、経営の透明性が不可欠です。前経営体制に対する第三者委員会による調査が行われていますが、私自身もまた、ここ数年来の当社の経営を検証し、明らかにすることで、信用回復に務めてまいります。今後ともよろしくお願いいたします。」
引用元:新代表取締役社長就任のお知らせ
杉浦氏はこれまでに多種多様な企業で取締役に就任し、実績を積んできた実力者です。
今後のオウケイウェイヴの今後の動向に注目です。
1.後をたたない、仮想通貨関連の詐欺問題!
また、人気質問サイトの元社長に対して、あまり良くない噂がささやかれていました。
この問題によって、サイト運営会社への印象が変わったと感じるかもしれませんが、
そもそもなぜこのような噂が出てしまったのか、噂そのものは事実なのかを検証してみたいと思います。
今回、オウケイウェイヴ元社長の松田氏の問題によって、またネガティブなイメージが付いてしまった仮想通貨ですが、実際に仮想通貨関連の詐欺事件は増えています。
サイバーセキュリティー企業であるサイファートレースは、仮想通貨による被害額が2020年の1月~5月にかけて約1,480億円(13.6億ドル)あることを発表しています。
2019年に次いで過去2番目となる被害額の多さであり、被害の内容としては横領と詐欺が最多としています。
仮想通貨関連の詐欺事件は、新型コロナウイルス関連でも増えているのですが、それ以前にも仮想通貨関連の事件は発生していました。 そこで、今までの仮想通貨関連の詐欺事件をいくつかご紹介します。
ワンコイン
ブルガリアから生まれた仮想通貨のワンコインは、瞬時に送金できる通貨として、金融業界に新しい革命を起こすとされていました。
しかし、お金を払ってもワンコインが購入できる補償がなく、細かな部分の説明がないこと、またワンコインを誰かに紹介すると紹介料が得られる仕組みなど、詐欺に近い仕組みであったため、2017年からワンコイン関連で多くの逮捕者が出ています。
ウォートークン
主に中国を中心とした仮想通貨詐欺事件であり、日本には2019年3月に上陸した仮想通貨です。
香港のマスターカードとの提携やアメリカの金融ライセンスの承認などを謳った宣伝があり、これによって急激にユーザー数を増やしていきました。
しかし、日本に上陸した数日後に開発者にアクセスできない事態が発生し、4月にはビジネスの所有者や経営者関連の情報が不明になったことで、海外サイトで詐欺であることが報じられました。
その後も運営そのものの不透明さにより詐欺である可能性が高く、ネズミ講だったとして中国当局が調査を開始しました。
2020年1月に公式サイトが消滅し、詐欺であったとして首謀者達は中国で裁判が行われています。
2.オウケイウェイヴの元社長を中心とした今回の問題について
日本最大級質問サイトを運営するオウケイウェイヴでも、
元社長の松田氏が詐欺疑惑に関連していたという問題が報じられました。
報じられた内容としては、2017年9月にオウケイウェイヴの取締役に若手投資家であった松田氏が就任した後、仮想通貨運営会社のWowooへの出資を投資家に募っていたこと、また虚偽のIRをしていたということです。
さらに、脅迫事件や反社の人間との関わりがあったという内容も記されていました。
若手の投資家であった松田氏は、仮想通貨事業を持ち込む形で2017年にオウケイウェイヴの取締役として就任しました。
その後にオウケイウェイヴを主体として、Wowoo社に開発や技術支援した形で仮想通貨の「Wowbit」を海外の取引場に上場したのです。
この仮想通貨が大きな話題になったのと同時に、オウケイウェイヴの株価も急騰し、創業者が会長となったタイミングで松田氏は社長に就任しました。
その後、仮想通貨のWowbitは海外の取引所で大幅な価格の下落を行い、上場に比べて1%以下の価値しかないとされ、大暴落という結果となってしまいます。
本来なら株などと同じように、下落は投資家の自己責任とされるはずです。
しかし、仮想通貨発行の際に虚偽のIR情報が投資家向けとして公開されており、これによってICOなどで約300億円の資金が集まったからです。
これは、仮想通貨にオウケイウェイヴが大きく関係しているという内容によって、投資家に安心感を持たせてしまったのが大きいでしょう。
さらに一般投資家に対して松田氏が直接勧誘し、オウケイウェイヴは出資だけでなくWowoo社を立ち上げたことやWowoo社の母体であることを説明したといわれています。
これを信用して投資をした結果、大きな損失を出してしまったため補填を要請したところ、対応してもらうことはできなかったそうです。
連絡に対して返答がないことを不審に思い、金融庁に訴えることを松田氏に連絡したところ、反社からの脅迫があったとされているのが今回の問題となっています。
しかしながら、この問題に関しては噂として囁かれているだけで確固たる証拠がないこともまた事実です。
3.そもそも松田元氏はどんな人物だったのか?
そもそも松田氏は、どのような人物なのでしょうか?
松田氏の経歴を簡単に紹介し、さらに今回の問題に対しての詳細もご紹介します。
松田元氏の経歴
1984年2月11日に神奈川県鎌倉市で生まれた松田元氏は、2006年の早稲田大学の卒業目前に営業代行会社のアズ株式会社を創業しました。
その後早稲田大学商学部を卒業し、アズ株式会社の代表取締役に就任します。
2016年には、株式会社創委社の代表取締役に就任しました。
2017年6月からはオウケイウェイヴのエグゼクティブ・アドバイザーとして就任し、仮想通貨関連の事業やブロックチェーンの活用などを通じた事業拡大を目的とした活動を行っていますが、9月にはオウケイウェイヴの取締役に就任し、チーフ・ブロックチェーン・オフィサーとなりました。
松田氏は、オウケイウェイヴに就任する前から自分で起業しているだけでなく、仮想通貨関連にも取り組んでいたため、オウケイウェイヴに就任後も新たな事業展開を進めていたということです。
そこで問題とされているのが、今回の詐欺疑惑や反社との繋がりの部分です。
今回の問題では、投資家にWowoo社への出資を募っていただけでなく、自社から「Okfinc」という子会社を通じて出資しているという虚偽のIR情報が掲載されていたことです。
また、個人投資家の話によると、松田氏から直接的に勧誘を受けて融資したところ、大きな損失を出しただけでなく、虚偽のIR情報を信用して出資したことなどを指摘したことで、反社からの脅迫とも受け取れる言葉を浴びせられたとのことです。
IR情報には、2017年10月27日にマレーシアの子会社である「Okfinc」が仮想通貨発行の主体となっているWowoo社に19%の出資を行う、11月1日の時点で出資が完了している、との発表がありました。
しかし実際には出資予定の段階であり、出資できていなかったのは事実です。
この”虚偽のIR情報”とされている内容は、正確には訂正漏れと出資できなかった理由に加えて謝罪も同時に記載されています。
また、元社長の松田氏に対して訴えようとした投資家に対して、反社からの脅迫ともとれる言葉に関しては、明確な証拠がなく本当にあった出来事なのかも確認することができません。
今回の問題は価値が変動する”仮想通貨”という部分も、事態を大きくしてしまった可能性があるのかもしれません。
4.結局、松田元氏は反社と繋がっていたのか?
オウケイウェイヴ元社長の松田元氏の問題で、もう一つ気になるのが反社との繋がりの部分でしょう。
噂では一部の損失に対して補填を受け付けていることを知った一般投資家が、松田氏に連絡するが応答してもらえなかったため、虚偽のIRなどの違法行為を金融庁に訴えて処分してもらうと連絡したそうです。
ところが一般投資家に返ってきた返答は、反社の元組員と名乗る人物からの脅迫とも取れる言葉の数々だったようです。
「複数の反社と親しい事務所に行くか」
「松田なども私が面倒みている」
「私が親分に連絡したら全国の反社人物がいうことを聞く」
などの言葉を放ったようです。
しかし、これらの言葉は松田氏が指示して伝えたという内容はなく、一方的に反社の元組員と名乗る人物が話していること、これらが実行されたということがないことであり、松田元氏が反社と繋がっていたという証拠とは確定できません。
当然、一般投資家の作り話という可能性もあります。
問題が起こると無関係な内容まで報じられてしまう場合があり、後でこれらの内容が付け加えられた可能性もあり、あくまで噂であるとしか考えられないでしょう。
5.オウケイウェイヴの事業内容ってなに?
オウケイウェイヴの事業は、大きく分けて3つのセグメントに分かれています。
1つ目が「ソリューション事業」です。
日本初、最大級のQ&Aサイト「OKWAVE」の運営や、国内No.1シェアを誇る法人向けFAQサービス「OKBIZ.」の提供がこの事業にあたります。
2つ目が「インバウンド・ソリューション事業」です。
13ヶ国語、24時間365日運営の多言語コンタクトセンターの運営、AI翻訳/通訳サービスの提供を行っている事業です。
オウケイウェイヴが2012年に子会社化したブリックスが行っている事業ですが、2020年オウケイウェイヴはブリックスをMBOで譲渡しました。譲渡の理由は、ブリックス公式HPで下記のように公表されております。
オウケイウェイヴではAI、ブロックチェーン、情報セキュリティの各技術を組み合わせた
感謝経済プラットフォームの拡大に向け、財政基盤強化が必要な状況でありました。オウケイウェイヴとしては、好条件での売却を意図して様々な選択肢を検討して参りましたが、
その中でMBOによる株式譲渡がオウケイウェイヴにとって最善の選択肢であると判断するに至ったことから、
保有する当社全株式について、ブリックス出資組合に譲渡することとしました。
3つ目は「フィンテック事業」です。
ブロックチェーン・ベースのシステムの受託開発、世界的にも技術者が多くないブロックチェーン技術の提供を行っています。
オウケイウェイヴの中長期成長のコアとなる事業がこの事業だとしており、「OKfinc」「OKプレミア証券」「OBC」「LastRoots」などがこの事業にあたります。
事業の方向性としてオウケイウェイヴは、手堅く既存事業を成長・拡大させることと、フィンテック事業に関する新しい挑戦を継続することに注力すると公表しています。
6.まとめ
今回は、オウケイウェイヴの元社長であった松田氏に対しての、虚偽のIR問題と反社との繋がりなどの関係性についてご紹介しました。
確かに疑惑の内容によっては噂を付け加えられることがありますが、これらはあくまで噂の範囲であり、確定できる内容はありません。
しかし報道によって、オウケイウェイヴの評価まで下げてしまう人もいるでしょう。
今回で問題となった松田氏は既に辞任している立場であり、企業が本来の活動を取り戻している以上、今後は活躍していくと期待できます。
これからは大きなプラットフォームとしても期待できる企業でしょう。
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