太陽光発電でさらに利回りを良くするには現状把握から!運用改善のチェックポイント
■太陽光発電で儲けるには実質利回りを上げることが重要
太陽光発電投資で儲けたいのにあまり儲けを実感できていないと考えている方は、まず表面利回りと実質利回りの違いをよく理解することが重要になります。
利回りとは投資元本に対する収益の割合を指しますが、ランニングコスト込みで実際の収益力を示す指標は「実質利回り」と呼びます。
表面利回り、つまり単純な収益が高かったとしても、ランニングコストがその分多くかかっていた場合は実質利回りが大きく下がってしまい、儲けを実感できないというケースも多々あるのです。
太陽光発電投資を行っている方の中には、実質利回りまできちんと計算していない方もいるでしょう。
しかし、現在自分が行っている太陽光発電にどのくらいコストがかかっているかを知ることは重要です。
そこから現状の改善点を見つけることで実質利回りを上げることも可能になります。
■太陽光発電投資にかかっている必要経費・維持費とは?
それでは実際に、太陽光発電投資を行う上でかかっているコスト内容を具体的に見ていきましょう。
・清掃メンテナンス費用
太陽光パネルの表面に砂埃などが溜まると汚れていきます。
パネルが汚れると発電効率が悪くなるので、定期的に清掃メンテナンスを行うことが大切です。
屋根などの高所に太陽光パネルを設置している場合、依頼する業者によっては高所作業料としてもプラスの費用がかかります。
また、太陽光パネルに影がかかると発電効率が悪くなるので、草刈りなどのメンテナンスも適宜必要です。
・定期点検費用
自宅に発電装置を設置している場合は定期点検の法的義務はありませんが、長期的に安定して運用したいなら定期点検は必須事項です。
点検費用は1回約1~2万円程度かかり、定期点検は4年に1回以上は行うことが推奨されています。
・修理費用
太陽光発電のメーカー保証期間は約10年と言われていますが、メーカー保証が終わった後に太陽光発電装置が故障した場合、修理費用がかかります。
また、故障した部分に保証が適用されない場合は実費で払うことになる場合もあります。
・保険費用
太陽光発電は大きな額の投資になるので、メーカー保証以外にも自然災害に関する保険等への加入が推奨されています。
・税金
太陽光発電の売電によって収入を得ている場合、個人であれば所得税、法人であれば法人税が発生する場合があります。
・パワーコンディショナの交換費用
維持費で最も費用がかかるのはパワーコンディショナの交換費用です。
太陽光パネルは半導体なので汚れても故障することはほとんどありませんが、パワーコンディショナの寿命は約10年程度と言われています。
交換費用は10kw未満の住宅用タイプで1回の交換あたり20万円程度です。
・土地代
自宅以外で太陽光発電投資を行っている方に関しては、土地代も重要な維持費用です。
賃貸契約の場合は定期的に支払っている賃料、所有している場合は固定資産税が含まれます。
太陽光発電投資で儲けを実感できる実質利回りは10%前後と言われています。
表面利回りが15%程度でも、上記の維持費用を差し引いた実質利回りが10%を下回っているという方もいるのではないでしょうか?
太陽光発電投資を行う際には、収益とのバランスを常に把握しておく必要があります。
これらのランニングコストを引いても最低8%程度の実質利回りは確保しておきたいところです。
■発電量も把握・見直しを行うことが大切
太陽光発電投資のメリットは作った電気を自宅で使えるだけでなく、売電して利益を上げることができることなので、より発電量が増えればその分利益を得られます。
太陽光発電は設置環境によって発電量が大きく左右される発電方法です。
最新の太陽光パネルを設置していたとしても、適切な場所に設置できていなかったとしたら発電量は少なくなってしまいます。
ランニングコストだけでなく、発電量も把握しておくことが重要です。
太陽光発電の発電量の計算方法には何種類かありますが、日射量・日照時間・設備利用を使った計算方法をご紹介します。
・日射量を用いた計算式
「発電量(kWh)=日射量(kWh/m2)×システム出力係数」
※システム出力係数は季節によって変化(夏:0.8、冬:0.9)
日射量には住んでいる地域の日射量を当てはめます。
・日照時間を用いた計算式
「発電量(kWh)=年間日照時間(h)×0.65」
日照時間を用いて計算する場合は夏と冬の1時間が同等のものとなっているので、日射量を用いた計算式と比較すると正確性は低くなります。
・設備利用率を用いた計算式
「設備利用率(kWh)=年間発電量(kWh)÷{発電容量(kW)×稼働時間(h)}×100」
一定期間の発電量がどれくらいの割合で利用されたかを確かめる目安として使われるのが、設備利用率です。
稼働率は稼働時間に対する割合ですが、設備利用率は発電量から計算されます。
コストパフォーマンスを把握するのにも便利なので知っておきましょう。
発電量が目安の量を上回っているかどうか、設備利用率が高いかどうかを知ることで現在の太陽光発電投資に対する見直しを行うことができます。
■太陽光発電を行う際に改めて注意したい点
太陽光発電システムにおいて長期的に安定して収益を確保し続けるには、自宅で消費できる発電量を安定させることと、売電収入の確保が重要事項です。
そのためには経年劣化を防いだり、環境の変化に適応させたりするためのメンテナンスも重要になってきますが、何より大切なのは太陽光発電の仕組みをよく理解することです。
現在太陽光発電を行っている方に向けて、改めて注意しておきたい点を挙げていきましょう。
・発電量や発電効率は太陽光パネルの温度に大きく影響されている
住宅用の太陽光発電用ソーラーパネルは、内部の発電部分がシリコン(半導体)になっています。
半導体は温度が上がる程パフォーマンスが下がってしまうという特性があります。
つまり、ソーラーパネル表面の温度が高くなるにつれて、発電効率は下がり発電量も減ってしまうのです。
太陽光発電で重要な要素の1つに日照時間があります。
この日照時間はもちろん夏の方が長いため、太陽光発電は夏が有利と考えるかもしれませんが、実際には高温に弱いソーラーパネルの特性によってそうはならないのです。
この現象は「熱損失」と呼ばれていますが、日本で太陽光発電を行う場合、1年を通して大きく気候や日照時間の長さが変化するので、意識しておきたい点になります。
ソーラーパネルの基本性能は表面温度25度を基準に計測されたものであり、パネル自体の性能が優れていても、気温変動の影響を大きく受けるため、1年中性能通りの発電量を得ることは難しいです。
ソーラーパネルの性能は、基準値として設定されている25度から1度上がるごとに発電効率が約0.4~0.5%下がると言われています。
近年では夏の気温が40度を超える地域も増えていますが、気温上昇によって温められたソーラーパネルの表面温度は、気温よりもさらに30~40度も高くなっているケースが多いです。
つまり、真夏の直射日光を浴びたソーラーパネルは70度程度になることも多々あり、通常より10~20%程度も発電効率が低下しているということになります。
太陽光発電が1年を通して気温・日照時間ともに一番安定しているのは3~5月で、この期間が最も発電量が高いという点も把握しておきましょう。
・発電で得た電気をすべて利用できるわけではない
太陽光発電の発電量などの計算が少し複雑になるのは、発電で得られた電力をすべて実際に利用できるわけではないからです。
上記のようにソーラーパネル上で熱損失が起きていると、家庭用太陽光発電では大きなロスが生まれていることになります。
また、パワーコンディショナの中でも電力の消失は常に起こっています。
産業用の大規模な発電装置の場合は、遠方に送電する際にも電力の損失が生まれています。
送電によって起こる損失は電線の長さによって決まるので、山奥に太陽光パネルの設置を行っている場合には損失が生まれていることを把握しておくのも大切です。
■利回りを良くしたいならRSアセットマネジメントもおすすめ
現在の太陽光発電投資の利回りに行き詰まりを感じている方は、思い切って利用する太陽光発電会社を乗り換えてみるのもおすすめです。
RSアセットマネジメントは、2013年に創設された比較的に新しい会社ですが、導入実績や実際の口コミ・評判でも人気の太陽光発電企業です。
RSアセットマネジメントは主に再生可能エネルギー事業を取り扱っており、その中でも太陽光発電事業に注力しています。
固定価格買取制度が終わりかけていても導入率が右肩上がりのところを見ると、実際に儲けられる太陽光発電投資が行えることが分かります。
運用地に関するアドバイスから始まり、実際に設置した後の点検やメンテナンスサービスもあり、手厚い企業のサポートを受けながら運用ができるので安心です。
太陽光発電投資を行っているけれどもっと利益を上げたいという方や現在の収益の実感が持てない、ランニングコストが高いと感じているといった方は、ぜひ評判の良いRSアセットマネジメントに切り替えて太陽光発電投資を再び始めてみてはいかがでしょうか?
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