「地元PR」がじつはネタの宝庫だった?!
近年は、地元をPRするために様々な都道府県が動画を作っています。日本には47都道府県あり、その中にも様々な市町村が存在します。
どの場所も魅力溢れる地域ですが、何もしなければ見過ごされる地域も多いでしょう。観光客や移住者を増やすために動画が作られることでSNS上で広められていき、多くの人の目に留まるようになっています。
そんな地元PRがネタの宝庫になっていることはご存知でしょうか?思わず笑ってしまうようなPRも多く、再び注目されつつあるのです。そこで今回は、自虐ネタも多い様々な「地元PR」をご紹介していきましょう。
目を引くのはどれ?「地元PR動画」をご紹介
都道府県市区町村で作られている地元PR動画の中でも、話題となっている思わず目を引く地元PR動画を厳選してご紹介していきます。
【宮崎県小林市:ンダモシタン小林】
移住促進PRムービーでメディアにも多く取り上げられていたので、動画を観たことがある人も多いのではないでしょうか?2015年8月26日からYouTubeで公開されてから200万回以上も再生されています。フランス人の男性が宮崎県小林市を歩きながら様々な人と触れ合い、町を紹介するPR動画です。
紹介しているナレーションはフランス語だと錯覚するでしょうが、実は「西諸弁」という小林市の方言というオチで驚く人も多かったでしょう。オチを知ってからもまた聞きたくなる動画で、小林市の知名度が一気に上がる結果となりました。
【大分県:おんせん県「シンフロ」編】
大分県への観光促進を目的とした地元PR動画です。こちらも多くのメディアに取り上げられ驚いた人も多かったのではないでしょうか?動画のコンセプトは「日本一の温泉で世界のみんなを沸かせる」というもので、温泉の中でシンクロナイズドスイミングをするという驚きの内容となっています。
しかも、シンクロを行っているのは元日本代表選手率いるシンクロチームであり、本格的な技の数々に思わず見入ってしまいます。大分県にある様々な温泉施設で撮影が行われ、実際に足を運んだ人もいるのではないでしょうか?
【愛媛県:疲れたら、愛媛。】
人気の若手芸人「和牛」を起用して作られたPR動画です。愛媛出身の水田信二さんを「オツカレ神」、相方の川西賢志郎さんが都会での仕事に疲れた「お疲れ女性」に扮し、デュエットカラオケ風に愛媛県についての魅力を歌っています。
疲れた人に取り憑いてしまうオツカレ神から離れる方法は疲れを取ることなのですが、マッサージをしたり栄養ドリンクを飲んだりしただけでは足りず、心と体の芯から癒すことが大切だとして、「疲れたら愛媛を旅してください」という内容になっています。PR動画の中では愛媛の魅力を歌に乗せて紹介しているのですが、思わず口ずさんでしまうような分かりやすい音楽も魅力なのでしょう。
【愛知県安城市:JANG DA-RA RING】
「健+幸=ケンサチ」を目標に掲げている安城市の地元PR動画です。主演は健康度100%の日本一かわいい女子高生なのですが、振り返るとそこには健康度0%のゾンビがいて、ゾンビが歌って踊るインパクトのある動画となっています。
オリジナル楽曲「JANG DA-RA RING(じゃんだらりん)」とケンサチダンスはレベルが高く、エンターテイメントとして見応え抜群となっています。ラストに用意されている衝撃の展開にも注目です。
【福島県:もっと知ってふくしま!】
「何事も簡潔に」という言葉が好きな人にはおすすめの地元PR動画でしょう。もっと知ってふくしま!は、6秒しかないPR動画です。「ふくしまのこと、6秒で伝えます」がコンセプトとなっており、全部で25種類あり全て観ても2分半の短さとなっています。しかし、短いからといって雑な作りではなく、簡潔な分視聴されやすい利点があります。アニメーションになっているため、若い世代の人たちにも観やすい動画でしょう。思わず笑ってしまうような動画も中にはあります。
【広島県呉市:CRAZY~GONNA呉市~】
呉市のゆるキャラ「呉氏」がセンターで踊るインパクト大の地元PR動画で、新テーマソングが話題となりました。1990年代に大ヒットしたTRFのヒット曲「CRAZY GONNA CRAZY」の替え歌「呉ー市ーGONNA呉ー市ー」がテーマ曲となり、思わず「ピッタリ」と声を漏らす人も多いそうです。替え歌といっても、そのクオリティは高くダンスも上手いので何度も観てしまうでしょう。
【関門海峡:COME ON!関門!】
福岡県の北九州市と山口県の下関市が共同で作った関門海峡のPR動画となっています。この動画の魅力はクオリティの高さです。
海から招待不明の恐ろしい怪獣が現れて、住民が逃げ惑うパニックムービーのような仕上がりとなり、次の展開が気になるでしょう。結末は予想外ですが、思わず見入ってしまう人が多いと話題となりました。「シン・ゴジラ」のVFXを手がけた映像チームが怪獣を制作したとあり、映画ファンにもおすすめのPR動画です。
地元PR動画に多い手法とは?
上記のように様々な地元PR動画が制作されています。
総務省の「全国移住ナビ」というサイトに動画が紹介されているので、興味があれば様々な地域の動画を視聴してみましょう。そして、多くの作品を観ていくと地元PR動画には傾向があることが分かります。興味を引く動画を作りたいと考えている人は、地元PR動画の手法を取り入れてみるのもおすすめです。
【テレビ番組風】
「どこかで観たことがある」と感じる動画は、誰の目にも留まりやすい傾向があります。馴染みがあることで親近感を沸かせて観る人のハードルを下げてくれるのです。ニュースであったりドラマであったりと、内容によって取り入れてみてはいかがでしょうか?
【ドキュメンタリー風】
ドキュメンタリー風の地元PR動画は多いです。映像や音楽をインパクトのあるものにすることで、動画に引きこむのです。序盤で興味を持ってもらうことがポイントと言えます。
【紹介ムービー】
地元PR動画では最も多い手法となります。その地域の特産品や観光地を紹介する動画となり、観光の参考にすることができます。しかし、ワンパターンになりやすいデメリットや興味を持ちにくいデメリットがあるので注意が必要です。内容に自身のある商品を打ち出すための商品動画を作りたい場合などには参考にしても良いですが、少しでも不安があれば違うテイストの動画にした方が良いでしょう。
地元PRは動画だけじゃない!
地元をPRする方法は動画だけではありません。動画以外の地元PR方法を取り入れている地域をご紹介していきます。
【香川県】
今では「うどん県」として有名になった香川県ですが、2011年10月に「香川県はうどん県に改名します」という動画を特設サイトにアップしたことで1日17万を超えるアクセスを叩き出したのが、香川県のサイトです。香川県はうどんだけではないことを全国にアピールするため、「絵になる島」香川県をサイト内で紹介しています。
【滋賀県湖南市】
滋賀県湖南市は、公募で選ばれたキャッチコピー「名探偵はいませんが、湖南です」が話題となり有名になりました。公式サイトには名探偵コナンを連想させるようなバナーがあるなど、明らかに意識しているとしてSNS上でも多くの声が寄せられました。誰もが目を引くキャッチコピーを作ることも地元PRの手助けとなるのでしょう。
地元PRの方法は動画やキャッチコピーなど、様々な方法があります。ただ単に地元で有名なものを紹介するだけでは多くの人の目に留まることは難しいでしょう。しかし、あっと驚くような内容であったり、思わず目を引く内容であれば例え興味がなくても見入ってしまいます。動画制作の参考になるだけではなく、気持ちを軽くしたい時や、話のネタを探している時、観光スポットを選ぶ時にも地元PR動画はおすすめです。
まだ観たことがない人は、気になる地域のPR動画を視聴してみてはいかがでしょうか?
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。