「ねほりんぱほりん」って番組、知ってる??

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皆さんは、「ねほりんぱほりん」というテレビ番組をご存知でしょうか?深夜に放送されている番組の中でも人気を博している番組で、今年の10月から新しいシーズンが始まるということでSNSでも話題に上がっていました。今回は、そんな人気番組「ねほりんぱほりん」についてご紹介していきましょう。

ねほりんぱほりんってどんな番組?

ねほりんぱほりんは、2015年に特番として放送されてから、2016年10月よりNHKのEテレでシーズン1の放送が始まりました。
人形劇と赤裸々なトークショーで構成されている番組です。番組の司会として、山里亮太さんとYOUさんが出演していますが、どちらもモグラの人形に扮しているため顔は見えません。もちろん、出演者であるゲストもブタの人形に扮しています。

一見人形しか出ていない不思議な番組ですが、ねほりんぱほりんの大きな特徴としては諸事情でテレビでの顔出しNGなゲストの話を、根掘り葉掘り聞いていくという点でしょう。ゲストの中には、元薬物中毒者や宝くじ1億円当選者、地下アイドルなど様々な肩書きを持っている人がいます。見た目はとても可愛らしい人形たちですが、その見た目からは考えられないトーク内容の過激さが受けて、SNSなどでも拡散され若い世代からの人気を集めています。毎回ゲストに沿って番組のトークが進行していきますが、終了前には必ず「ニンゲンっておもしろい」とテロップが流れて終了します。あくまでも、人形劇で終了するような構成を貫いているのです。

2018年10月からシーズン3が始まっており、放送予定の回も興味深いゲストばかりとなっています。ツイッターなどのSNSでも簡単に振り返ることができますので、近々の過去作に興味がある方は覗いてみてください。ただし、ネタバレも含んでいるため、録画したものがあるのであればあまり見ない方が良いかもしれません。

なぜ人形劇にこだわるのか?

そもそも人形劇でなくても、顔出しNGなゲストであれば隠す方法はいくらでもあります。顔を隠してトークすればいいのではないかと考えますが、この人形たちの持つ役割が重要となるのです。司会をしている山里亮太さんは「人の顔色を窺わないで何でも喋られる空間」と説明しているように、トーク番組である以上対面で話さなくてはならず、相手の顔色をどうしても窺って聞きたいことや話したいことを遠慮してしまうことがあるでしょう。それを人形が解消する役割を担っているのです。また、番組チーフプロデューサーは「どぎつい話もどこか優しく聞こえたり、まるで顔だししてしゃべっているように見えてくる」と説明しています。赤裸々な話でも人形劇が良いカモフラージュになってくれているため、視聴者も聞きやすいトークとなっているのでしょう。

例としては、2017年3月に放送された「整形する女」の回が挙げられます。整形した女性が出演すれば、必ずその顔が気になってしまうでしょう。しかし、人形劇でその顔は見えないため、女性を視覚的な先入観なしで話を聞くことができるのです。話を聞くことで、整形した女性という特徴的なエピソードもより普遍的に「整形」について考えることにつながります。この回の終盤でYOUさんが、「本当に何なんだろうね、顔面って。不思議だね。」と言っていたことも印象的でした。人間が出演しているだけでは従来のテレビ番組と変わらず、整形した金額や整形の可否などを延々とトークする番組となっていたかもしれません。人形劇を組み合わせるだけで視覚的な情報を奪い、出演者や視聴者の興味をトーク内容に向かせることができている番組でしょう。

涙なしでは見られない!ゲスト養子回

ねほりんぱほりんに出演したゲストの中でも、最年少ゲストとされている「養子」の男子高校生が泣けると話題になっていました。2016年12月28日に放送されている養子回は、養子となった当事者の未成年が本音を語っており、多くの反響がありました。特別養子縁組という名前は知っているけれど、実際の子どもや親になる人のことはご存知でない方は多いでしょう。特別養子縁組とは、産みの親が貧困や虐待などの理由から子どもを育てられないというケースにおいて、児童相談所を介して別の夫婦にその子どもを託すという制度です。特別養子縁組をすることで、法的にも実の子どもと同様に扱われ、産みの親との関係は消滅します。物心つく前から施設に入っていた少年は、当初本当の両親だと信じていたそうです。しかし、6歳になった誕生日に両親から打ち明けられました。その当時のことについても鮮明に語ってくれています。養子であることからいじめも経験した少年ですが、それを乗り越えて今の育ての親である両親に感謝をしているそうです。苦難を乗り越え、成長していく少年に心打たれて涙してしまう視聴者が多数いたようで、今でも語り継がれています。その回で印象的だったのが、育ての母親からの手紙です。この手紙は、まさに涙なしでは見ることのできない場面となっているでしょう。

元サークルクラッシャーゲストの回がすごい?!

2017年10月11日放送の元サークルクラッシャーがゲストとなっている回も見応え抜群です。ゲストの女性は、大学のサークル内で男性と次々に関係を持ち、サークル自体が機能できなくなってしまったという遍歴を持っています。女性は、番組が始まった当初は大学時代に駆使したテクニックを饒舌に話しています。この内容には、司会の2人もドン引きしてしまっていました。特にYOUさんは、「こういう女嫌い!」といったような攻撃的かつ正直な意見を発しています。同じ空間にいたら、冷や冷やしてしまうかもしれません。気まずい雰囲気を人形劇で流しつつ番組は進行していき、後半では女性がサークルクラッシャーとなってしまった理由について、人生を振り返りながら語り始めました。前半の少しピリピリしたような空気感が大きく変わった瞬間です。女性は「何者かになりたい」という野心が女性の行動原理であったと語っています。また、後半には女性の元夫や子どものことについても赤裸々に語っており、内容に衝撃を受ける人は多かったのではないでしょうか。確かに女性の過去はあまり褒められるものではないですが、女性の抱える苦しみは他人事ではないことを気づかせてくれました。女性のような「何者かになりたい」という野心はなくても、自分の行動の不甲斐なさやコンプレックスなどに思い悩むのは、誰しも共通していることでしょう。簡単に内容を掻い摘んで取り上げましたが、NHKオンデマンドで過去作の特選をいくつか見ることができるので、気になる方はそちらから視聴してみてください。ブタの人形でしか見ることのできない女性像ですが、YOUさんのように憤慨することもあるでしょう。しかし、女性の話に耳を傾けていると、自分でも身に覚えのある感情を思い出すかもしれません。元サークルクラッシャーの回がすごいと評判だった理由が垣間見れるでしょう。

ねほりんぱほりんについて、番組内容から人形劇を用いる理由、過去の傑作回までご紹介しました。色々な事情を抱えている人がいて、その人の人生を少しだけ垣間見ることのできる番組となっています。衝撃的なトーク内容なのに、見た目は人形という何ともミスマッチなギャップに惹かれてしまう人が多いことにも納得してしまうでしょう。今回のシーズンも12回となっているので、気になる方は見逃さないようにチェックしてみてください。

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