サイバーエージェントの福利厚生って?「ずっと働きたい」その秘密は?

就活や転職の際、誰もが「やりたい仕事」や「給与の良さ」「福利厚生」の3点から就職先を選んでいくと思います。働く上で「福利厚生」をもっとも重視したいという人も多いのではないでしょうか?

例えば、結婚して家庭を優先したいという人や、給与はそこそこで満足なのでアフター5を楽しみたいという人、土日の趣味が何よりの生きがいなので確実に土日は休みたいという人。このような人は「福利厚生」が企業に求める第一条件になると思います。

ある会社が大学生を対象に「就職の際に何を重視するか?」という調査を行ったところ、「給与の高さ」よりも「福利厚生」を重視する声が多く見られました。これは、昨今のブラック企業問題やパワハラ問題が背景にあるように思います。給与は多いがその分残業も多いという会社よりも、福利厚生に優れている会社を志望する学生が増えているようです。

企業側は、昔よりも福利厚生に力を入れており、長く楽しく働いてもらうために様々な福利厚生を用意しています。社会保険や休暇制度といった通常の福利厚生や待遇に加えて、その企業特有の様々な福利厚生を用意している企業もあります。

アメーバブログやAbemaTVなどのサービスでお馴染みのサイバーエージェントは、「カイシャの評判」で独自に行われたアンケート調査でユニークな福利厚生がある企業のトップに選ばれました。一体どんな福利厚生が用意されているのでしょうか?

今回はずっと働きたいと思わずにはいられない、サイバーエージェントの福利厚生についてご紹介しましょう。

 


そもそも福利厚生の目的は?

福利厚生は労働者の幸福を得て、充実した生活を送るために設けられている制度です。この制度が充実していると離職の防止や働く意欲の向上、優秀な人材の確保など様々な効果が期待でき、企業にとって非常に大切なものと言えます。では、福利厚生は一般的にどんな目的で導入されているのかご紹介しましょう。

・従業員の前進意欲の向上のため
心理学者のアブラハム・マズローは、人間には5段階の欲求があると提唱しています。1段目は食欲や睡眠などの生きていく上で必要な生理的欲求、2段目は安全な生活を望む安全欲求、3段目は集団に属することや愛情を得たりするための社会的欲求、4段目は称賛や尊敬を得たい承認欲求、5段目が自己実現要求となるようです。福利厚生の各種手当や健康診断は生理的欲求や安全欲求に関わり、また自己実現欲求を実現化する目的として、従業員のモチベーションを上げる方法に福利厚生は活かされています。

・離職の防止のため
モチベーションが高まると「辞めたい」という気持ちが薄れ、職場の定着率もアップします。また、社員旅行や社内イベントは従業員同士の良好な人間関係を創出や支え合う環境を構築できるので、人間関係による離職も軽減されると期待できます。

・会社への愛着や忠誠心を高めるため
福利厚生の充実度は従業員の満足度にも直結しており、会社に対する愛着や忠誠心も強まっていきと期待できます。この愛着や忠誠心は会社存続や発展といった経営的な視点も生まれやすくなるので、企業の生産性の向上にもつながるでしょう。

・ブランドイメージを上げるため
福利厚生の充実度は企業の魅力アピールや競合他社との差別化を図ることができます。また、外部企業や地域の人々にも、従業員を大切にしている企業という良い印象を与えられるので、社会的信用も得やすくなります。

 


サイバーエージェントで導入されているユニークな福利厚生とは?

サイバーエージェントでは現在のところ、12個のユニークな福利厚生を用意しているのでご紹介しましょう。

・家賃補助制度
サイバーエージェントでは家賃補助制度に、「2駅ルール」と「どこでもルール」の2つを用意しています。2駅ルールは職場の最寄駅から各線2駅圏内で暮らす正社員に適応され、毎月3万円の家賃が支給される制度です。勤続年が5年を経過すると範囲はなくなり、どのエリアに住んでいても月5万円の家賃が支給されるようになります。

・macalon
女性が出産後も働けるように8つの制度がパッケージ化されている、独自の女性活躍促進制度です。休暇制度には女性特有の体調不良の際に月1回で適用されるものや、子どもの学校行事や記念日などで利用できる年2回の半日休暇があります。他にも妊活に関する個別カウンセリングや不妊治療中の女性に向けた特別休暇や、子どもの看護時の在宅ワーク、認可外保育園の援助などの制度を用意しています。

・ENERGY
技術者に向けた7つの支援制度をパッケージ化して独自制度です。自己成長のために他の事業部への異動支援や開発以外の行事を代行する担当者、育児や介護などの事情を抱える人に向けた在宅ワーク、能力向上に関わる経費の補助制度など、技術者の成長やチャレンジにつながる制度が揃っています。

・リフレッシュ休暇

心と体を休めて、チャレンジ精神の向上につなげるため、毎年5日間の特別休暇が取得可能です。休暇取得の対象は勤続年数3年以上の正社員になります。

・退職金制度
退職をする際に一定条件を満たしていると支給される退職金制度です。積立は30歳から始まり、勤続10年以上で受け取ることができます。配分はサイバーエージェントの業績と連動しており、営業利益の一定率となっています。

・棚卸会議
従業員個人や組織のパフォーマンス向上を目的に全ての部署で年2回行われる会議です。業務の全てを明確にし、不要な業務を棚卸して業務圧縮化を図り、生産性の向上につなげていきます。

・健康促進施策
従業員全員が健康的に働けるように、健康維持に関する支援を行っています。例えば、インフルエンザの予防接種や婦人科の健診費用は全額会社が負担しており、月2回まで無料で利用できるマッサージルームが完備されているようです。

・産業医面談
産業医とは労働者の健康管理に関する指導や助言を行う医師です。サイバーエージェントでは専任の産業医が付き、面談により健康管理に関するアドバイスを受けられます。

・コミュニケーションカウンセリング
月に1回、臨床心理士カウンセラーとの面談が可能です。公私問わず色々な相談をすることができ、問題解決のヒントを得られるでしょう。プライバシー保護は厳守されており、相談内容に関するフィードバックを会社が受けることはないので、安心して何でも相談できます。

・月1面接
上司と部下のコミュニケーションを増やし、組織内でのミスコミュニケーションを防ぐことを目的に月1回の面談を推奨しています。

・部署懇親会
サイバーエージェントでは月1回のペースで各部署での懇親会を開くことを推奨しており、1人につき5000円の費用を負担してくれます。懇親会を通じてコミュニケーションがとれるので、部署の人間関係構築に役立てる制度でしょう。

・サポ飯
オフィスには社員食堂がないため、デパ地下で販売される1000円前後のお弁当やサラダ、フルーツを200円から500円と格安で購入できる制度です。お弁当の種類は豊富なので好きなお弁当を得られ、またランチ代の節約したい人にとって嬉しい制度でしょう。

また、企業の口コミサイトなど見てみると、公式ホームページに記載された福利厚生以外に、毎月仕事で活躍した人物を公平に判断する評価イベントやジュースやピザの提供などささやかなサービスも充実しているようです。

 


サイバーエージェントが福利厚生に力を入れる理由とは?

サイバーエージェントでは現場で働く社員の意見からユニークな福利厚生がよく出されており、愛着を持つ社員は多いと見受けられます。また、福利制度に力を入れている理由は、従業員同士のコミュニケーションを取れる場を提供するためにあるようです。サイバーエージェントでは社内委員会が発足されており、社内の活性化を促すことで一体感を高めていく目的で、福利厚生を重視するようになりました。

長年社内コミュニケーションの仕組みを築くための取り組みや、社長直々の表彰制度、従業員のモチベーションを向上させる制度などに取り組んできています。良好な人間関係が築けている環境や、自分のやってきたことがしっかり評価される環境は働き続ける上で重要な要素と言えるでしょう。福利厚生に力を入れたことで、サイバーエージェントの2004年の年間離職率は3割だったところ、2007年には1割にまで減少させる実績を得ました。

このことから、福利厚生は定着率の大きく関わっていることがあり、人材の確保や業績をアップさせるために欠かせない要素と言えます。時代の流れに合わせて従業員や求職者の求めるものや考え方は変わってきますが、サイバーエージェントはこれからも時代に合わせた福利厚生で安定した定着率を維持し、大手企業として前進し続けていくことでしょう。

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