熱海の土石流と麦島建設の関連とは?実際の責任問題とは

令和3年7月3日午前10時半頃、静岡県熱海市伊豆山付近で大規模な土砂災害が発生しました。
土砂災害発生直後の映像は連日ニュースなどで取り上げられ、目にした方も多いでしょう。
この日は東海地方から関東地方南部を中心に記録的な大雨となっていたため、当初は大雨が原因で引き起こされた災害と推定されていました。
しかし、調査が進むにつれ、人為的な盛り土が土石流の原因のひとつにもなっていたと発覚します。
その後、熱海の土石流について取り上げる機会も少なくなり、結局のところ何が原因だったのか、誰が関係しているのか分からないままになっている方もいるかもしれません。
今回の記事では熱海の土石流についての詳細や、関係していると噂される会社について詳しくご紹介していきます。
土石流についての真実を知りたい方は、ぜひご一読ください。

熱海の土砂災害とは

熱海市伊豆山土石流災害は、2021年7月3日に静岡県熱海市伊豆山地区の逢初川で発生した土砂災害です。
当日は停滞した前線に向かって温暖な湿った空気が流れ込んでおり、熱海市綱代地点では3日の午後3時20分になるまでの48時間で321mmもの降水量を記録しています。
これは現地の7月で観測史上最多を記録しています。
土石流は逢初川の南東方面に向かい、海まで約1kmも流れ出たとされています。
これにより20名以上の死者を出し、130棟を超える家屋が被害を受けました。
土石流は1度に留まらず、小規模なものと合わせて10回以上も発生しています。

土石流はなぜ発生したのか?

土石流が発生した現場は、元々ハザードマップで土石流や地滑りが発生しやすい場所に指定されている場所です。
そのため、土砂災害発生直後は大雨が山の斜面に浸透し、増え続けていた土中の水が一気に流れ出たことが原因とされていました。
しかし、その後の調査で土石流の上流部にできた盛り土が発覚します。
土石流の原因となった場所から20~30mのところに太陽光発電施設があり、これらの関連も指摘されていました。

盛り土の所有者は誰だったのか?

土石流の原因のひとつが盛り土と分かってからは、責任問題について問われるようになりました。
そこから、土石流の起点となった土地の所有者の名前が挙がるようになります。

土地の現所有者に責任はあるのか?

熱海の土砂災害には様々な企業が絡んでいるため、誰に責任があるのか分からない方も多いでしょう。
土石流の原因となった盛り土の現所有者に対し、責任問題が問われています。
この土地を現所有者が購入したのは2011年、それ以前は神奈川県小田原市の不動産会社が所有していました。
盛り土が行われたのは、前所有者である不動産会社が建設に使用した土を処分する目的で熱海市に申請を行っています。
市に申請を行うということは、もちろん条例に基づいた作業を行わなければいけないのですが、実際は申請された高さよりも盛り土が盛られてたことが分かっています。
さらに、計画書には記載されていた排水設備などの設置も行われていませんでした。
法律上、所有している土地で問題が起きた場合の責任は現在の所有者にあると決められています。
しかし、売買された土地自体に問題があったとするなら「契約不適合責任」という法律に沿って売却した側から契約解除や損害賠償などを申し立てることが可能です。
そのため、現所有者に責任があるのか、前所有者である不動産会社に責任があるのかがはっきりしていないのです。
これらの責任問題については、今後の裁判で分かってくるでしょう。

麦島建設とは

麦島建設は、1958年に創業した総合建設業を手掛ける企業です。
代表者は麦島悦司氏、名古屋市昭和区鶴舞に本社を構えています。
ZENホールディングスに属しており、創業から半世紀の歴史の中で様々な建物を手掛けてきました。
この歴史の中で培ってきた建築技術や事業ノウハウを活かし、新しいアイディアや技術を建築物にフィードバックしていくことで、堅実で確実な業務ができているとしています。
人々の理想の住まいを提供する力や、土地を活かす企画力は企業の信頼へつながっています。
麦島建設について調べていくと、熱海の土石流との関連性を指摘する声が多く見られました。
ここからは、麦島建設の会社情報についてご紹介していきます。

経営理念

麦島建設は「屈せず、驕らず、常に創意と努力で明日に向かって挑戦しよう。」という経営理念を掲げています。
「住まいを通じて一生のおつきあい」を目標に、様々な事業を展開しています。
顧客の要望に応えた提案力と、それに応える優れた技術力は麦島建設の大きな特長と言えるでしょう。
また、目的意識・顧客重視・社内規律の3つの価値基準を設け、信頼獲得と社会貢献を目指しています。

沿革

1958年に創業し、1968年に株式会社麦島建設として設立しています。
1970年にグループ会社である株式会社ユニホーの前身となったサービスセンターを設立し、1972年には株式会社ユニホーに管理業務と分譲業務を任せています。
その後は、市や県などの住宅都市整備公団などの官公庁工事にも参加しました。
2004年にはホールディングス化し、売上高は551億円を達成、2020年度にはグループ連結売上高748億円を達成しました。
創業60周年を迎えた麦島建設は、歴史のある堅実な会社と言えます。

事業内容

総建設業を手掛ける麦島建設では、戸建てやアパート、マンション、官公庁、オフィスビル、医療施設などを中心に設計、施工を行っています。
ただ単に建設するのではなく、マンション経営を目的とした集合住宅や高齢者事業のための介護施設など、事業の提案も行っています。
プロデュースをするという分野でも優れた成績を残す麦島建設は、長い歴史の中で培ってきた経験や実績を元に、未来を見据えた事業を手掛けています。
最近では5~10億円のマンション建設を手掛けるなど、様々な分野から信頼を得ていることが分かります。

熱海の土石流と麦島建設の関連性

熱海で発生した土石流の現所有者が麦島建設の創業に携わった人物であるため、麦島建設が関係していると思っている方もいるのではないでしょうか。
また、麦島建設について調べていると土石流に関連しているかのような記事も見かけるため、誤った認識をしてしまっている方も多いでしょう。
しかし、土地を所有しているのは個人であり、麦島建設とは一切関係ありません
土石流が発生した土地の現所有者と盛り土を行った業者は告訴されていますが、麦島建設は裁判などにも関わっていないようです。
熱海の土石流の責任問題については今後の裁判で分かってきますが、麦島建設とは関係がないということは明確でしょう。

まとめ

今回は熱海の土石流の詳細や関係していると噂される麦島建設の会社情報について詳しくご紹介してきました。
熱海の土石流について調べていると、様々な会社や人物の名前が出てきます。
しかし、この問題は前所有者と現所有者の間で現在も議論されているため、責任問題については今後の裁判で決まることが分かっています。
元代表が立ち上げた会社ということで関連性を指摘されている麦島建設ですが、土石流とは全く関係がありません。
長い歴史の中で培ってきた経験や技術力を活かし、様々な建物の建設に携わる堅実な会社です。
インターネットやメディアなどの情報を鵜呑みにせず、正しい情報なのか今一度考えることが大切と言えます。

 

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