そういえば、「タピオカ」って今どうなってるの??

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2019年現在、第三次タピオカブームとして世間を賑わしているタピオカは、テレビ番組の特集でも数多く取り上げられるほど話題のものとなっています。
ブーム再来によって人気に火が付いているタピオカですが、なぜ今また注目されるようになったのでしょうか?
今回は、タピオカの成分やルーツ、そしてブーム絶頂期の今だからこそ考えなければいけないことについてご紹介していきましょう。

そもそもタピオカとは一体何なのか?いつ流行り出したのか?

タピオカはモチモチした食感になっており、噛んだ時にほんのりと甘みを感じるのが特徴の、スイーツのような存在です。
丸くて大きめの粒が特徴の一つであり、ドリンクに入れて飲むのが一般的です。
最近ではスイーツの中にも入っていることが多く、より幅広い場所で食べられるようになってきました。

そんなタピオカですが、タピオカを食べたことがある人でも何が原料になっているのか知らない人は多いでしょう。
タピオカというのは、熱帯地域に生育されるキャッサバというイモの一種から作られるデンプンが主成分になっています。
キャッサバをタピオカにするために加工を施しますが、まずはキャッサバの根茎から取ったでんぷんを水で溶く必要があります。
そして、その溶いたデンプンを加熱し、粒上にして乾かす工程を入れることでタピオカパールになるのです。
タピオカは粒状でなくてもタピオカと呼ばれます。
例えば形が整わずにゲル状であってもタピオカです。
タピオカパールは原料となるゲル状のタピオカを特殊な容器に入れて回転させ、遠心力がかかることにより丸い形状を作っていきます。

この丸く乾燥させたタピオカパールを2時間ほど茹でて戻すことで、よく見られるタピオカになるのです。
この時点ではまだ白い色をしたタピオカになりますが、現在のブームでよく見る黒いタピオカは、カラメルで色が付けられたものになっています。
そのため口に含むとほんのりと黒糖の香りを感じることができます。

タピオカの名前の由来としては、でんぷん製造法がブラジルの先住民には「tipioka」と呼ばれており「タピオカ」という名前が付けられたそうです。
日本に伝わってきたルーツとしては、キャッサバの原産地となる南米から東南アジア諸国に伝来されたことによりアジア圏に入ってきました。

最初は中国にて様々なデザートに入れて親しまれていましたが、1980年代には台湾でタピオカミルクティーが考案され、街中の台湾人は歩きながら飲めるスイーツドリンクとしてタピオカドリンクが大人気になりました。
第一次タピオカブームとなる1990年代初頭に台湾のタピオカドリンクチェーン店が日本に進出してきたことでタピオカブームを巻き起こしています。
それ以降はコンビニでもタピオカドリンクが買えるようになり、2008年には台湾のタピオカブランドで黒いタピオカを販売したことから、第二次タピオカブームが起こりました。
今現在は第三次タピオカブームであり、タピオカではなくお茶が流行ったことが人気の背景にあります。

第三次タピオカブームとなる前は、お茶をすると言えばおしゃれなカフェに行ってコーヒーを飲むことが人気でした。
その影響からか、コンビニではコーヒーやカフェラテが投入されるようになり、つい最近ではボトルタイプのコーヒーも多く誕生しています。
しかし、ブームというのは飽きが来るもので、若者を中心にコーヒー離れが広まってしまったのです。

そんな中で話題になったのが、健康に良さそうなお茶が女性を中心に人気となっていきました。
こうしてお茶が流行り出した結果、中国茶にタピオカを入れたタピオカミルクティーが流行り出したのです。
また、近年は台湾スイーツの人気も非常に高くなっています。

台湾かき氷と肩を並べるくらい現地では人気のあるタピオカミルクティーはその影響もあり再度日本に広まってきたのでしょう。
台湾に行く日本人も年々増えているので、さらにタピオカブームは続くのではないかと予想されています。

今流行りのタピオカドリンクはミルクティーだけではない

現在多くのタピオカドリンク店があり、その数は東京都内だけでも300店舗以上、23区全ての場所にタピオカ専門店があるくらい人気に火が付いています。
しかし、多くのタピオカ専門店が出ることにより競争は激化しており、タピオカミルクティーだけを売りにしているお店は少なくなってきているのです。

現在はミルクベース以外にもカルピスベースやコーヒーベース、ヨーグルトベースなど、数多くのベースドリンクから選べることが特徴です。
味はイチゴ抹茶マンゴーなど種類豊富で、選ぶことすら難しく感じるでしょう。
それに加えてタピオカそのものに味付けを施したり、色付けされていたりと若者がインスタ映えを狙いたくなるような工夫が数多く見られます。

こうしたブームに乗っかり、タピオカ専門店やドリンク専門店ではない店もタピオカドリンクを販売する光景が多く見られています。
例えば、大手回転すしチェーン店となる、はま寿司やかっぱ寿司、スシローでもタピオカドリンクの販売を行うようになりました。
また、参院選の時に投票を行ったら飲食店や企業の割引サービスを受けられる取り組みも各地で行われています。
その中にはタピオカドリンク店も含まれており、若者の間ではお得にタピオカドリンクが飲めることから、一時期非常に話題を集めていました。
大手回転すしチェーン店や参院選などにもタピオカドリンクを取り入れたことで、若者離れが懸念されていたジャンルにもう一度若者を呼び込むチャンスが出てきています。

他にも多くのお店がブームに乗っかり、若者から注目を集められるように商戦を変えてきているところが増えてきました。
様々な流行を作り出す若者の影響力は、これからもタピオカドリンクだけではなく様々なものへ影響を与えていくことでしょう。

タピオカブームの裏にある問題について

大きな影響力を生み出しているタピオカですが、その裏には影響力と同等に大きな問題点が出てきてしまっています。
その問題点とは、ポイ捨てです。
タピオカ専門店近くの道端には、飲み終わった後の容器が捨てられていたり、正しい分別場所に捨てられていない問題が見受けられます。

そのような情報は、タピオカをインスタ映えとして上げる人がSNSで発信することなく、深刻な問題として抱えている様子は一切見受けられません。
重点地区となる渋谷駅周辺では1日に数回、業者やボランティアが清掃を行う必要があるくらいポイ捨てが大きな問題となっています。

中には容器が空ではなく、飲み残しや食べ残しが入っていたりととても不衛生なものも数多くあるようです。
夏にはこのような飲み残しが腐ってしまい、虫やネズミが湧いてくる可能性が非常に高くなることでしょう。
次のオリンピック会場となる東京は、ポイ捨て問題にも注意しなければいけないとされています。


今現在ブームとなっているタピオカは、かつてのブームの再来以上に人気が出ており、多くのタピオカ専門店が進出して商戦を繰り広げています。
激化しているタピオカ戦争にはタピオカ専門店だけでなく、様々な飲食店でもドリンクが提供されるようになりました。
また、色んな種類や味でタピオカブームをより盛り上げているのです。

しかし、裏ではポイ捨ての問題が懸念されており、気を付けなければいけない問題もあります。
ポイ捨てが少しでもなくなるように、政治家が新たな問題として掲げるほど深刻になってきています。
様々なものに経済効果を生み出す若者ですが、マナーをしっかりと守っていくべきだと多くの人が思っていることでしょう。

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