「おっさんずラブ」の魅力をまとめてみた!映画版の魅力は?

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2018年も様々な面白いドラマが制作されていましたが、中でも特に話題となったドラマがあります。それは、「おっさんずラブ」です。

テレ朝系のドラマだったにも関わらず、放送期間中や放送後には民法各局が「話題のドラマ」として取り上げていました。また、第12回コンフィデンスアワード・ドラマ賞の年間大賞に選ばれたり、第34回新語・流行語大賞でトップテンに「おっさんずラブ」が選出されるなど、様々な賞を受賞する結果となりました。

なぜ、おっさんずラブはこれほどまでに話題となったのでしょうか?今回はおっさんずラブの魅力についてご紹介していきます。

 

おっさんずラブとはどういう作品?

まず、おっさんずラブを見ていなかった方のために、どういった作品だったのか解説していきましょう。

不動産の営業マンを務める春田創一は、仕事も真面目で誰からも愛されるキャラでありながら全くモテず、5年近く恋人がいない生活を送っていました。そんなある時、母親は実家を飛び出していってしまいます。これまで家事を全くやってこなかった春田は、家事に苦労していました。

また、時を同じくして営業所には本社から異動してきたエリート社員が新たな仲間として加わります。その社員は料理ができること、現在ウィークリーマンションに住んでいるが安い物件が見つからず悩んでいることを知った春田は、自分の家で一緒に暮らさないか?と提案するのです。

仕事も家事もできるエリート後輩と暮らし始めた春田は、その後同じ営業所で同性の部長から愛の告白を受けてしまいます。さらに、それを知った後輩が春田に迫り告白するのです。2人の同性から告白され板挟みになるラブコメディとなっています。

 

「まるで月9」、多くの方が共感する作品になった理由

これまで深夜ドラマでは男性同士の恋愛について描かれている作品はいくつもありました。しかし、なぜおっさんずラブは多くの方から共感を受け、反響につながったのでしょう?

これは、ただのラブコメディではなく「誰にでも当てはまるような恋愛の悩み」や「好き・結婚したいと思うのはなぜか?」というテーマが大前提に描かれていたためだと考えられます。

基本的に男性同士の恋愛を描いた作品は、主にBLが好きな人に向けて作られることが多くありました。おっさんずラブの場合、男性同士であるという悩みも取り上げつつ、男女間の恋愛とまるで変わらないような表現が多々見られていました。

視聴者の多くは途中から「おっさん」とか「男女」とかは関係なく、恋愛の難しさやキャラクターの個性に引き込まれ、まるで月9を見ているかのような感覚になった方も多かったことでしょう。おっさんずラブはBL作品ではなく、一般的な純愛作品なのです。

脚本家の徳尾氏は少女漫画にも小さい頃から親しんでいたため、その影響も強く表れているとインタビューで答えています。誰もが経験するような、ありふれた恋愛の悩みを取り上げたからこそ、おっさんずラブに多くの方が共感したのではないでしょうか?

 

一人ひとりのキャラクターも魅力的

おっさんずラブを語る上で欠かせないのは、キャラクターの魅力です。今回は主要人物である春田・黒澤部長・牧の3人の魅力について掘り下げていきます。

 

春田

春田は上記でも少しご紹介しましたが、仕事は真面目で顧客からも信頼されている営業マンです。人懐っこく、お人好しな一面もあるのですが、とにかくモテません。なぜ、春田がモテないのかは作品を見ているとよく分かります。

例えば、服は脱ぎっぱなしで好き嫌いも多く、片付けや掃除などもこれまでは全て母親に任せていました。母親が出ていってしまった後、春田はトイレットペーパーがどこにあるかも分からず、洗濯をしようにも洗剤がどれか分からないような状態でした。
例えて言うなら春田は小学5年生をそのまま大人にしたようなイメージです。

春田はドラマ1話の段階ですでに33歳なのですが、それにしても子どもっぽく、だらしない大人という印象を受けます。また、デリカシーも持ち合わせておらず、度々牧を傷付けるような言葉を無意識に発してしまうことがあります。

しかし、嫌われてしまうような人物設定でありながら、多くの方から愛される「春田」となったのは、演じた田中圭の力も大きかったと考えられます。彼が「春田はこう考え、きっとこう行動するだろう」というように、春田とリンクさせながら表現したことで、愛すべきキャラクターに仕上がったのです。

 

黒澤部長

黒澤部長は営業部長であり、営業所をトップセールスに導いた、まさに理想的な上司という人物です。部下からの信頼も厚く、妻もいて順風満帆な生活を送っています。

しかし、10年もの間春田に片思いしていたことが分かりました。もし、同じ職場に好きな人がいて、毎日顔を合わせているのですが告白できない状況に置かれた場合、10年間ひたむきに片思いし続けることは並大抵のことではありません。

また、部長はとても理知的な人物であることが分かります。例えば最初に春田へ想いを伝えた時も、自分には妻がいるのできちんと妻との関係を解消するまで待っていてほしいと伝えるのです。

ただ「好き」という感情に流されてしまうのではなく、理知的だからこそ出た発言だと考えられます。最終回の中でも紳士で大人な発言が見られ、多くの視聴者の涙を誘いました。

 

牧は、部長とは真逆の位置にいるような人物です。エリートで家事ができるという点は一緒ですが、性格は全く異なると言っても過言ではありません。

行動力もあり情熱的、かと思えば冷静に周りを見ている部長とは違い、牧はすぐに怒るタイプで割と感情的です。

例えば最初に春田へ好きと告げた時も、シーンを見れば分かるのですが、若さと勢いに任せてしまったような形で告白しています。これを牧はひどく後悔し、「あれは冗談だ」となかったことにしようとするのです。

また、牧は同性愛者であり周りから拒絶されることを恐れていたため、父親にもカミングアウトをしていませんでした。自分が春田を好きになってはいけない、春田は「女性との結婚」という普通の幸せを手にすべきだと思うようになるのです。

こういった点は、近年の若者に見られる自己肯定感の低さが如実に表れているように感じられます。自己肯定感が低いことに加えて強がってしまうことから、春田からひどい言葉を受けるとそんなにダメージがないと装いつつ、心に受けた傷はジクジクと化膿していきます。

そんな牧の姿を見て、「幸せになってほしい」と願う視聴者は数多くいました。

 

映画の情報も公開!その魅力とは?

多くの視聴者を虜にしたおっさんずラブが、2019年8月23日に劇場版として帰ってきます。今回の劇場版は連続ドラマ版のキャストがそのまま続投しており、情報も続々と公開されています。映画の魅力の一つは、これまで春田×部長×牧で繰り広げられていた三角関係に加え、新たに2人のキャストが加わり五角関係になるのではないかと言われている点です。

詳しい情報は明らかにされていないものの、再び春田を中心に愛のバトルが始まるのではないかと期待の声が上がっています。また、今回の映画では、五角関係以外にキャラクター達のその後が見られるということで、牧の元彼であった武川主任や、春田の幼馴染・ちずとダーリンの恋、営業所の後輩で今時な若者だった栗林と黒澤部長の元妻・蝶子の2人は恋愛に発展したのかどうかなどの部分が映画では語られるかどうか、気になるところです。

映画は連続ドラマ版の続きということなので、映画を見る前にまずはドラマ版を見ておいた方が良いでしょう。ぜひドラマと映画、セットで視聴してみてはいかがでしょうか?

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