とにかく「北」に行きたくなるマンガ紹介

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マンガがきっかけとなって始めた趣味や、マンガに影響されたことがあるという方は多いのではないでしょうか?登場した舞台の魅力に惹かれて、そのスポットを旅行先として選んだ方も中にはいるでしょう。このように、マンガは多くの人々を魅了し続けてしているのです。そこで今回は、マンガの影響力や北に行きたくなるマンガをピックアップしてご紹介しましょう。

マンガの影響力はすごい

最近、マンガは子どもに悪い影響を与えるという理由で、子どもには見せたくないという方も増えてきています。しかし、マンガは様々な情報を得たり人の心を理解したりできるものです。国内では多種多様なジャンルのマンガが展開されており、宇宙・医学・野球などあらゆる世界に入っていき仕組みや社会が理解できるようになります。

日常では使う頻度の少ない言葉も登場するため、知らなかった言葉や言い回しを覚えるきっかけにもなるでしょう。また、あらゆる登場人物の心理描写を感じながら読み進めていくため、様々な人の立場が理解できるようになります。人の立場を考えるようになれば、相手を思いやって関われるようになる優しさが身に付きます。

一般的な活字の本には想像力を育てるメリットがありますが、マンガにも活字の本同様に想像力が育つと言われているのをご存知でしょうか?マンガには絵があるので、人物の動きや表情、風景などからどんな意味が込められているのかを考える機会がたくさんあります。より細かな表現ができる良さがあるため、それを理解する力が身に付くのです。中には人生の価値観を変えるような壮大なスケールのマンガも少なくありません。

マンガには、このように数多くのメリットがあります。もちろん、子どもに悪影響を与えてしまうようなものもあるでしょう。
しかし、マンガは良くないと一括りにするのは間違いです。マンガは、豊かな心を育んで視野を広げていけるという魅力があります。

北北西に曇と往け

では、思わず北へ行きたくなってしまうようなマンガを紹介しましょう。1つ目は、「北北西に曇と往け」というマンガです。
このマンガはアイスランドを舞台にしたヒューマンドラマです。車と意思疎通ができる17歳の青年が、探偵の仕事を引き受けながら祖父の元で暮らしている所から始まります。日本で暮らしている弟と連絡が取れなくなっている所から大きくストーリーが動き出すという展開になっています。北北西に曇と往けは、「群青学舎」や「乱と灰色の世界」を描いた入江亜季によるマンガで、2017年10月13日に発売されました。探偵マンガではありますが、アイスランドの豆知識が様々な場面で紹介されているのが特徴です。実際にマンガで紹介されているスポットを紹介しましょう。

・ハットルグリムス協会
ハットルグリムス協会は、アイスランドで最大の協会で、74mもの高さを誇ります。展望台からはレイキャビックの街並みを望めるほか、同市内ではどこでも見つけられます。アイスランドのトラップ岩がモデルになっており、1986年に完成しました。

・チョルトニン湖
マンガの第3話には、チョルトニン湖で主人公の祖父が歩いているシーンがあります。チョルトニン湖はレイキャビックの中心地にある湖で、水鳥がたくさんいます。マンガでも水鳥が多く描かれているので、印象的だった方も多いでしょう。

・グトルフォス
幅70m、15mと30mの2段の滝があり、「黄金の滝」と呼ばれています。観光客も多く足を運ぶスポットであり、近くにはカフェやお土産屋さんがあります。マンガでは14話目に大迫力の滝が登場しました。

・ブルーラグーン
アイスランドでは非常に有名な温泉で、その名の通り美しいブルーが印象的なスポットです。ケプラヴィーク国際空港の近くにあり、入場料がかかります。マンガでは18話で登場します。

・間欠泉
大きく引き出す間欠泉と小さい間欠泉とがあり、一定間隔ごとに熱湯が吹き上がる光景を目にできます。アイスランドで有名なスポットになっており、多くの人が訪れます。

ここで紹介したのは一部で、マンガでは他にも多くのスポットが描かれています。表紙にもアイスランドの美しい風景が表現されており、開けばさらに美しい情景を楽しめます。読めば読むほどアイスランドの魅力を知れる内容になっているので、その舞台を実際の目で見てみたくなるのではないでしょうか?北北西に曇と往けは現在3巻まで発行されています。

ゴールデンカムイ

ゴールデンカムイは、明治時代末期の日露戦争終結直後の北海道を舞台にした、野田サトルが描いた漫画です。日露戦争から戻った不死身と言われる主人公が、アイヌ民族の少女と北海道の金魂を探すというストーリーになっています。週刊ヤングジャンプにおいて現在も連載中です。単行本は累計530万部を突破するほどの人気マンガとなっており、アニメも放送されています。このマンガは手塚治虫文化賞のマンガ大賞にも選ばれ、アイヌ民族に注目が集まるきっかけとなっています。日本は単一民族国家の意識が強いため、アイヌ民族は長年差別の対象になってきたのをご存知でしょうか?以前はアイヌ民族へ強い偏見を持っていた人々が多く、アイヌという存在を知らない人もいると言われていました。

ゴールデンカムイは、アイヌ民族やアイヌの知恵を知るきっかけとなり、現在はアイヌ民芸店や料理店の客足が増えています。ゴールデンカムイをきっかけにアイヌを知り、興味を持つ人々が増えているのです。野田サトルは、ゴールデンカムイの連載が決まった当初、アイヌを知ろうと取材を始めた時、偏見を持った描かれ方はもういいと好意的な意見が見られなかったと言います。しかし、アイヌを特別視せず文化を理解してもらおうという考えを大切にしていったそうです。では、ゴールデンカムイでも描かれているアイヌ民族文化について紹介しましょう。アイヌ民族は鮭を主食にしており、身を凍らせて「ルイベ」にして長期間保存して栄養豊富な状態で食べる文化があります。鮭の皮はチュプケレという靴の材料にしており、日々の生活において自然の恵みを大切にしています。

また、アイヌ民族は自然界の動物や植物などにはすべて魂があり、それらをカムイと読んでいるのも特徴です。通常、カムイは神や精霊などに訳されます。しかし、アイヌ民族は人工物にも魂があり、魂がなければ動かないと考えています。身の回りのものすべてに敬意を払って感謝するカムイの概念を大切にしており、ゴールデンカムイではそんな現代人に役立つ知恵が多く紹介されているのです。戦闘シーンをはじめ、見どころが多いマンガになっていますが、随所でギャグも交えながらストーリーが進んでいくため、読みやすいでしょう。実際に、ゴールデンカムイは若者や年齢の高い方まで多くの世代に支持されています。ゴールデンカムイを読んで、アイヌの知恵に触れてみてはいかがでしょうか?

マンガは、想像のストーリーが描かれているだけだと思い込んでいる方も少なくないでしょう。しかし、今回紹介した作品のように、本当にあるスポットや文化を取り上げ、ストーリーに盛り込みながら有益な情報を入手できるものもたくさんあります。実際にマンガを読んで得た知識やアイデアは、人生を豊かに彩ってくれます。北北西に曇と往けやゴールデンカムイを読んで、アイスランドや北海道など、北へ足を運んでみるのも良いでしょう。マンガが好きな方はもちろん、普段マンガを読まないという方にも読みやすい作品になっています。

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