仏像がオシャレに変身!最近話題の「テクノ法要」とは?

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最近、多くのお寺は参拝客の減少に悩んでいます。これまで熱心に参拝をしていた方が高齢になり、亡くなってしまったり、体調の関係で頻繁に参拝に行けなくなったりなど、理由は様々です。

そして、若い人がお寺に行くという機会もほとんどないので、参拝客は減少の一途を辿っています。そんな中、福井市東郷二ケ町の浄土真宗本願寺派・照恩寺では、テクノ法要という新たな取り組みを始めました。話題になりつつあるテクノ法要とはどのようなものかご紹介しましょう。

お寺の固定概念を覆す斬新過ぎる取り組み・「テクノ法要」

福井市東郷二ケ町の浄土真宗本願寺派・照恩寺の住職である朝倉行宣さんは、お寺の現状に危機感を感じていました。熱心に参拝していた方が来られなくなってしまうと、仏教の将来がどうなってしまうのかという懸念を持っていたのです。熱心に参拝をするのは主に高齢の方々です。そのため、その方が参拝に来れなくなってしまうと、お寺離れがより深刻になってしまうのではないかという心配をしていました。その時に朝倉行宣さんが思いついたのが、テクノと法要のコラボレーションなのです。近年、様々な場面でプロジェクションマッピングが盛んに行われていることもあり、テクノと法要、プロジェクションマッピングを組み合わせて新しいことができないかと考えました。このような発想が思い浮かんだのも、朝倉行宣さんが若い頃にDJやLIVEの照明を扱う仕事をしていたからです。

しかし、実現させるまでには、様々な苦悩や葛藤もありました。「テクノ法要」は、これまでの常識を覆す斬新過ぎる取り組みです。また、テクノとお寺のイメージはかけ離れているので、受け入れてもらえるのか不安だったと言います。奥さんの後押しもあり、テクノ法要を始めることに決めました。そして、初めてテクノ法要を披露する日には、10歳未満の小さな子どもから80歳を過ぎた高齢の方まで照恩寺にやってきました。どのような反応が返ってくるか不安だったテクノ法要ですが、「お浄土はとても美しい場所なんだね」、「私たちが行くお浄土があんなに綺麗な場所なら、行くのが楽しみだわ」という嬉しい声があちこちから聞こえてきたのです

テクノ法要の取り組みを心配していた門徒総代というお寺の法人役員や朝倉行宣さんのお父さんからもその様子を見て、応援してくれるようになったそうです。これまでのやり方と大きく変わる法要なので、きっと最初は不安な気持ちを抱えていたと予想できます。しかし、こうやって嬉しい声が聞かれるのは、門徒総代やお父さんにとっても嬉しいことだったのではないでしょうか。

朝倉行宣さんが「テクノ法要」に込めた想いとは

近年、お寺離れが進んでいるとは言いますが、朝倉行宣さんはテクノと法要を融合させた取り組みを客寄せパンダにするつもりはないと言います。これまでのお寺では、お浄土に関する教えを法話という形で人々に説いてきましたが、それが新しい形になっただけなのです。否定的な意見があることも想定していましたが、そのような意見はほとんどなかったと言います。

なぜ否定的な意見が少なかったのかを考えてみると、そこには朝倉行宣さんの強い想いがあったからではないでしょうか。今までのやり方とは全く違う方法で法要を行っているので、若い方には受け入れられても、高齢の方には受け入れられなかった可能性ももちろんあります。

周囲からの評判も良かったテクノ法要は、今後も形骸化させることなく、様々な取り組みをしていきたいと朝倉行宣さんは話しています。非常に斬新なテクノ法要という取り組みは、朝倉行宣さんの家族だけではなく、門徒の方や近所の方など多くの支えがあるからできていることだとも話していました。斬新なテクノ法要という取り組みを知った方が、少しでも仏教やお寺に関心を持ってくれるのであれば、朝倉行宣さんの目標は達成されたと言えるでしょう。まだまだ、テクノ法要を知らない方もいるとは思いますが、お寺離れを防ぐためにはとても効果的な取り組みではないかと考えられます。

「テクノ法要」を実際に見た方の感想は?

現在、テクノ法要は照恩寺だけではなく、様々な場所で見られます。そのため、ツイッターには多くの人の感想が寄せられているのです。では、どのような感想があるのか見ていきましょう。

東京国立博物館「テクノ法要 Ver真言宗@大報恩寺展」 平成館大講堂に大音量で響いています。VJも相まって素晴らしい空間なので、椅子に座ってじっと聴いているのはある意味修行かも

引用元:https://twitter.com/neonia0903/status/1059695519511932928

テクノ法要見に逝きました!よかった~!!感極まって涙止まらなかった😿

引用元:https://twitter.com/kurage_mp/status/1059710055556165632

リミックスするご住職さん。 京都のお寺はここまで進化した。正見の法話も聞けた。@龍岸寺 南無

引用元:https://twitter.com/tatsuquito/status/1063395209369636865

テクノ法要が最高にエモい…!!!お香も焚かれていて雰囲気はまるで寺。 (福井県の照恩寺で朝倉住職がガチでやっているDJイベントがニコニコ超会議に出張出展)

引用元:https://twitter.com/kokubucamera/status/990400130783195137

今年も行ってきました花祭り! 今年は全体的にポップだった。 やっぱり御本尊バックだとVJが映えるね✨

引用元:https://twitter.com/mugijuice12_51/status/991865290240638977

築地本願寺の を見てきました。 EDM×プロジェクションマッピング×お経 光る阿弥陀様と浮かび上がるお経、きれいだったぁ なーむあーみだぁぁんぶつ(南無阿弥陀仏) のリフレインが強烈な思い出です。

引用元:https://twitter.com/mihotoke_chan/status/941159885026213888

テクノ法要、こんな感じで、会場の方が一緒に経文を唱えて合唱になるのが、最高のグルーヴ感を演出してました。女性の方が結構たくさんいらっしゃってたのも印象的でした。

引用元:https://twitter.com/jun1s/status/992004401756651520

ツイッターの#テクノ法要というハッシュタグを見てみると、実際にテクノ法要を目の前で体験した人の感想が見れます。お寺というと、堅苦しいようなイメージを持つ方が多いと思いますが、テクノ法要のような斬新な取り組みを行うことで、若い方も興味を持ち始めています。

もちろん、このようなやり方はおかしいのではないかという方もいます。しかし、時代の変化に合わせていくためには、これまでには無かったものを取り入れるという勇気も必要になってくるのです。朝倉行宣さんもテクノ法要に対して、マイナスな意見を言う方がいることも想定しています。賛成をする方がいれば、反対する方がいるのも当たり前のことです。反対する方を言い聞かせるのではなく、テクノ法要という新しい文化が根付いていくことで、理解が深まっていくのではないでしょうか。またテクノ法要は、動画サイトのイベントでも披露されています。多くの若者が集う場所で披露することによって、テクノ法要に興味を持ち、お寺に興味を持つ人も増えていくのではないかと予想されます。

テクノ法要に対する海外の反応は?

テクノ法要を取り入れることで、若者の中にも仏教やお寺に興味を持つ方が増え始めているのではないかと考えられます。では、テクノ法要を見た外国人はどのように感じたのでしょうか。

他とは違ってて面白い。俺は好きだ。
ところで、「自分たちが信仰してる宗教に対して不敬じゃないか!」とか「馬鹿げてる!」とかそういう批判は日本で起きなかったの?

日本の仏教とタイの仏教はちょっと違うんだろうなぁ。
EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージックを流す寺があったら)、こっちでも人気が出るんじゃないかと思うけどw

心の平穏を探求する宗教なんだから、
音楽で平穏が得られるならそれでいいと思うんだよね。

テクノ法要を見ている方の中には、外国人の姿も見受けられました。また、テクノ法要の動画はYouTubeにアップされているので、それを見た外国人の多いのではないでしょうか。日本では、古くからある文化と新しい文化を融合させるというケースは少ないのですが、日本国内でこのような取り組みをすることによって、外国人も日本の文化への興味・関心が高まっていくことも予想されます。テクノ法要に関しては、前述したように興味を示す感想が多くなっています。
外国人で日本の文化に興味を持つ方も多いので、斬新なテクノ法要は徐々に受け入れられていくのではないでしょうか。

お寺での法話は、これまでハードルが高い印象を持つ方が多かったのではないでしょうか。そのため、若い方にとっては足を運びにくいのではないかと考えられます。そのような事態を打破するために始まったのがテクノ法要です。テクノ法要は、これまでの仏教の常識を大きく覆す取り組みです。テクノ法要という新しい取り組みは、既存の文化を新しいものに変えるという目的ではなく、仏教やお寺についての理解を深めてもらいたいという思いから始まりました。様々な場所で披露されているので、これからはより多くの方の目に止まり、興味を持つ人が増えていくのではないでしょうか。

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